
ダイヤモンドは、炭素の同素体のひとつ。天然では最も硬い物質。
構造は8面体・12面体・6面体などがある。宝石や研磨剤などに使われ、不対電子が存在しない為、電気は通さない。
地球内部の高温・高圧な環境で生成されるダイヤモンドは産出される時点では形が定まっておらず、様々な形に
リカットされ販売される。ダイヤモンドとは、もともとギリシャ語から由来しており「征服しえない・屈しない」という意味の
言葉より誕生したと言われている。また、日本では4月の誕生石としてプレゼントに贈られる事も多い。
また、「永遠の絆・純潔・不屈」という石言葉からエンゲージリングとして女性に贈られる宝石。
♦ダイヤモンドの4C♦
ダイヤモンドの品質を知るための指標としてGIA(アメリカ宝石学協会)が考案したもの。色(カラー)・透明度(クラリティ)・カラット(重さ)・カット(研磨)によって品質を評価する。ラウンドブリリアントカット(58面体)に対してカット評価がされるので、他のカットの場合、カットの種類しか鑑定書には記載されません。
・カット(CUT) ・・・ダイヤモンドが輝きが命です。その輝きに一番大切なのがカットグレードです。ダイヤモンドの輝きは、
その屈折率と、カットによって輝き方が決定します。ダイヤモンドの内部に傷や内包物が無い限り、
より輝く=カットが優秀、という事になります。
Excellent(エクセレント) カットでは最高品質
Very good(ベリーグッド) ↑
Good(グッド) 良い
Fair(フェアー) ↓
Poor(プアー) あまり良くない
トリプルエクセレントとは・・・Excellentの中でも、ダイヤのシメントリー(対象性)とポリッシュ(研磨の状態)が
ともにエクセレント評価が出たものは、トリプルエクセレントと呼ばれ、非常に希少です。
・カラー(COLOR) ・・ダイヤモンドの色を、ダイヤのDから始まるアルファベットで表記したもの。
D E F |
G H I |
J K L |
M ~ Z |
無色 |
ほとんど無色 |
ごくわずかに黄色みを帯びる |
黄色みを帯びる |
DEFカラーは、ほとんど目視では差が分からない程ですが、最高カラーランクとなります。
ダイヤモンドは、無色透明のものよりも若干黄色みを帯びたり茶褐色のものの方が多いとされ、
より無色透明のダイヤモンドの方が高価に取引されています。
ただし、一部ピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンド等は希少とされ、無色のダイヤモンドより
高価に取引される事があります。(ただし天然のダイヤに限ります)
低価と言われるイエローダイヤですが、その発色具合によっては高額に取引される事もあります。
・クラリティ(CLARITY)・・ダイヤ内の内包物(インクリュージョン)の有無・位置・大きさ等を等級分けしたもの。
内包物を風先ず、欠損が少ない物ほど透き通るような美しさを生みます
FL / IF |
VVS1 VVS2 |
VS1 VS2 |
SI1 SI2 |
I1 I2 I3 |
無傷 |
ごく少量の内包物 |
わずかな内包物 |
多少内包物を含む |
肉眼で確認できる |
FL(フルーレス)は希少でなかなか市場に出回る事はありません。
IF(インターナリフローレス)も同じく希少ですが運が良いと出会えます。ただしかなり高額で取引
されるグレードとなります。また、VVS2以上のグレードは、10倍のルーペを使用しても、内包物
の確認が難しい透明度の高いダイヤとなります。
ただし、同じクラリティだとしても、同じダイヤは存在しません。内包物の大きさや位置によっては
輝きに差が出るため、クラリティだけではなく、その位置も重要です。
・カラット(CARAT)・・・ダイヤモンドの重さを表します。1ct(カラット)は0.2gと定められています。
他の3Cが同じ品質であれば、カラット数が大きくなればなるほど希少で高額となります。
世界最大のダイヤモンド・・現在、世界最大の研磨済みダイヤモンドとして報告されているのは、ザ・ゴールデン・ジュビリー
です。545.67ctあり、国王ラーマ9世の治世50周年を記念し、1997年タイ王室に
献上されました。
また、カット前の原石が3,106ctあった、カリナンダイヤモンドも有名です。
カット後、1,063ct(合計105個)のダイヤモンドが得られ、当時のイギリス国王、
エドワード7世に献上された。105個の中で一番最大のダイヤは530.20ctあり、
「偉大なアフリカの星」 (The Great Star of Africa)という名前が付けられている。
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